子育てが楽になるヒント~親子で心がつながるために~

「知っておくと楽になる、安心する考え方」
1 お母さんは悪くない
2 泣いても大丈夫
3 ママが子どものボスになる
4 心の運転の練習中
5 子どもにも協力したい気持ちがある

「困った!から抜け出すやりとりの方法」
6 ひるまない
7 手を添えて助ける

 

「知っておくと楽になる、安心する考え方」

1 お母さんは悪くない

本来子育ては群れでするものでした。

それが、今、お母さんが一人で抱えることの多いものになっています。

子育てがうまくいかない、子どもがこうなったのは私のせいだ、私の子育てのやり方が間違っているのかな、と悩むお母さんたち。

大丈夫!お母さんは悪くない!!

現代の子育ての事情が普通ではないのです。

時間に追われ、余裕のない今。
子育てが大変で、もう投げ出してしまいたい、少し休ませてほしい、と思うことがあってもちっともおかしくありません。

まずは、今はムリな中で子育てをしているのだと知ること。
もうすでにがんばりすぎているのです。

もともとお母さんというものはそこにいるだけで安心できる存在です。
どんなお母さんもその力を持っています。

本来誰もが持っているその力を思い出せると、子育てが少しは楽で楽しいと思えるようになってくるのではないでしょうか。

それを思い出すために、頼りましょう。つながりましょう。休みましょう。

子どもよりも自分を優先してください。
お母さんが先に楽になっていいのです

理想のお母さんになるためにがんばらなくても大丈夫。
子どもはどんなお母さんでも大好きです。
今のあなたで、そこにいるだけで十分にすてきなお母さんです

2 泣いても大丈夫

赤ちゃんは泣きます。
泣くのは当たり前。
頭では分かっていても泣かれるとママは大変ですよね。

泣かれるとどんな気持ちになりますか?

泣きやませようとと必死になったりするかな。
かわいそうになって気を紛らわそうとしてみたりもするかな。
面倒だな、と感じるかな。
泣きやまないとイライラもするかな。
ひるんでしまって、子どもの言うことを聞いてしまうこともあるかな。
自分が泣きたくなっちゃうかな。

そんな風に、泣かれると嫌になる、困ってしまうママも多いと思います。

でも、泣くことは生きていくうえでとっても大切なこと。

泣くことにはとても大事な3つの働きがあります。

①気持ちを伝える
②ストレスを発散する
③未練を断ちきる

この泣くことの大事な働きは、大人も子どもも同じです。

大人の場合
大人は、何か欲求があると、言葉で思いを伝えます。
また、何か悲しいこと、イヤなことがあるとグチを言います。
泣くこともありますね。

失恋したときを思い出してください
泣いて泣いて泣いて。

①泣いて悲しい気持ちを伝える
②泣いて悲しい気持ちを発散する
③そして心ゆくまで泣けると次に進もうという気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。(未練を断ち切る

もうひとつ大事なこと。
ママ自身は泣きたいときに、誰かそばにいる人にどうしてもらいたいですか。

必死で泣きやませようとされると・・・
泣くに泣けない、泣くのを我慢するような気持ちになりませんか。

ほかの楽しいことで気を紛らわしてくれても・・・
その時は気持ちが変わっても、泣きたい気持ちは不完全燃焼のままどこかでくすぶっていませんか。

ただそばにいてくれて、心ゆくまで泣かせてくれると、だんだん気持ちも落ち着いてくることが多いのではないでしょうか。

子どもの場合
子どもも同じです。
まだ言葉を話せないうちは、泣いて自分の気持ちを伝えます。
話せるようになっても、まだ上手に言葉が使えなくて、大人よりも泣いて気持ちを伝えることは多いかもしれませんね。

たとえば・・・
子どもはやりたいことができないとき、今はダメといわれたとき、泣きます。

その時、上に書いたように、3つのことを泣きながら達成しているのではないかな。

①やりたかったよ!という気持ちをママに伝える
②できなくて悔しい気持ちを発散する
③できなかったけど、また次やろう!と未練を断ちきる

子どもは泣いて「やりたかったよー」の気持ちを①伝えて②吐き出して③未練を断ちきっているだけなのです。

子どもには失恋がたくさんやってきます。
ほしいオモチャが手に入らないとき、オモチャに失恋。
公園から帰りたくない時、公園に失恋。
毎日失恋の連続です。

そんな時、ママは必死で泣き止ませようとする前に、泣きたい時に、ママ自身はどうしてほしかったか思い出してください。

ただそばにいてくれて、心ゆくまで泣かせてくれると、だんだん気持ちも落ち着いてくることが多いのでしたね。

だから、子どもが泣いても、びびらずひるまず、ただおおらかにヨシヨシっていう気持ちでただそばにいてあげらればいいんですよ。

泣いて気持ちを出せた方がいいのです。

子どもはママの言うことをききたいっていう気持ちもちゃんと持っています。

ママのもとでしっかり泣けたら、すっきり!そして、次に向かおうという気持ちも湧いてきます。

赤ちゃんの時から、かわいく甘えて泣く⇔受け止めてもらう をたくさん親子で練習していると、子育てがうんと楽になりますよ。

 

3 ママが子どものボスになる

「子どもに寄り添ってあげましょう」
「子どもの主体性を大事にしましょう」
「叱らない子育て」
今そんな言葉をよくききます。
子どもに寄り添うのも、主体性を大事にするのも間違いではありません。大切なことです。

でも、この風潮には気をつけないと落とし穴があります。
落とし穴に落っこちてしまうと、子育てが楽しいと思えなくなってしまいます。
もし、あなたがいつも疲れていたり、子育てがイヤになっていたり、子どもをかわいいと思えないようなら要注意。

子どもを優先しすぎていませんか。
重心が子どものほうに傾きすぎていませんか。

ママがいつでもどこでも意見を聞いてくれる、いいよとやらせてくれる、僕(私)のことを優先してくれる。
実は子どももそれを望んでいるわけではありません。

家を会社に例えてみましょう。
会社のボスはママ。やってきた新入社員、それが子どもです。
自分が新入社員だった頃を思い出してください。
どんな上司(ボス)がいい上司だなあ、と思いましたか?

それはムリ!と頭ごなしに否定するボスはどうでしょうか?
当然いやなものです。

では、何でもいいよとやらせてくれて、何をしても叱らず、どうしたい?と新入社員の意見ばかり伺ってくるボスはどうですか?

それはそれで、新入社員は困ってしまうのではないでしょうか。

きっと、話はしっかりきいてくれるけど、ぶれずに方針を示してくれるボスがいいなあ、と思ったのではないでしょうか。

子どもも同じです。
「こうしたい」と言ってきた新入社員(子ども)に、できることはやらせてあげればいいですね。

でも、まだ新入社員(子ども)にはムリそうだと思うことは、ボス(ママ)は今はムリだよ、とはっきり伝えていいのです。

はっきり言ってくれないと、新入社員(子ども)もやっていいのかどうか分からなくて困ってしまいます。

ムリだよ、と伝えて、泣いたら泣いたで大丈夫。
ポイント2を思い出してください。
気持ちを伝えて、吐き出して、未練を断ちきっているだけです。

ママは怖がらずにはっきりと自分の方針を打ち出していけばいいですよ。

そして、ボスには新入社員を育てていくという責任があります。
子どもがこれから素敵なおとなに成長していくためにも、ママはどんと頼りになるボスでいてくださいね。

 

4 心の運転の練習中

赤ちゃんの頃は何でもママと一緒だったけれど、成長とともにだんだんと自分でやりたい!が増えてきます。
同時にママの言うことを聞かず、ヤダヤダということも増えてきますね。

まずはよくここまで育ててきました!
自分の気持ちを主張できるようになったのだから、とっても喜ばしいことです。ママががんばって育ててきた結果です。

ここまで来たら次は、自分の主張と相手の主張との折りあいのつけ方を学んでいく必要があります。心をコントロールしていく必要が出てくるのです。

心のコントロールを車の運転に例えて考えてみましょう。

アクセル=自分でやりたい気持ち 自分の気持ちを主張する
ブレーキ=自分の気持ちを抑える、相手のいうことを聞き分ける

車の運転に例えるなら、今まではママがアクセルを踏んで、ママにお任せで進んでいた車。
それが、僕も私もアクセルを踏みたい!気持ちでいっぱいなってきたといえます。
アクセルを踏まないと車は進まないのだから、アクセルを踏めることはとっても大事なことです。

ただまだ、交通ルールを知りません。

それに、自分の好き勝手にアクセルを踏んで(自分の主張ばかりで)、ブレーキのかけ方(自分の気持ちを抑えて、聞き分けること)はあまり分かっていません。

教習所では運転を習う時に、隣に教官が乗っていてくれて、危ない時は本人の代わりにブレーキを踏んでくれます。交通ルールも教えてくれます。ブレーキを踏んでくれるから、安心して練習できます。

はじめは危ない時はママがブレーキをかけてあげる。
(危ないこと、してほしくないことは止める)
次は自分でブレーキを踏んでみる。

いつか一人で路上に出て、安全な運転を楽しめるように、いつかは高速道路に乗って走れるように、今はママは必要な時に必要な分だけブレーキを踏んであげられるといいですね。

今この時期に心の運転の練習(やりたい!気持ちと、今は我慢しよう!聞き分けようの気持ちの切り替えの練習)をたっぷりしていることが大切です。

練習をたくさんしていると、保育園や幼稚園など集団という社会生活が始まった時に、自分で上手にアクセルとブレーキを使い分けて、周りとも上手にやっていける子に育ちますよ。

 

5 子どもにも協力したい気持ちがある

自己主張のはじまるイヤイヤ期。
ただ泣くだけではなくて、いろいろ言い始めるので、大人はまどわされますね。

こちらの言うことなんてちっとも聞いてくれない。
一体どこまで付き合えばいいの?
どこまで聞いてあげれば気が済むの?

何を言ってもヤダヤダ。
一見、こちらの言うことなんて聞く気がないような感じがしますね。
子どもはママの言うことをききたいっていう気持ちもちゃんと持っています。

自分だったらって考えると分かりやすいですよ。

想像してみてください。
彼に会う約束の日、急に仕事だから今日はムリっていわれたら・・・
えーヤダヤダっていう気持ちになりませんか。

その気持ちは言えた方がいいんですよ。
言わないで我慢してしまうと、あとで大爆発ってことにもなりかねません。

でも、ごねて困らせたいわけじゃなくて、彼の忙しいのも分かる、彼の仕事に協力したい気持ちもあるのではないかな。

ただ残念な気持ちを言いたいだけなんですよね。

えーイヤだよ、会いたいよって文句が言えて、そのうえで、でも仕方ない今は我慢するか、ってなればいいんです。

子どもがヤダヤダってごねた時も同じです。

イヤだって気持ちと同時に、ちゃんとママの言うことを聞き分けたい気持ちもあるのです。

そのことを思い出しながらヤダヤダにつき合ってみると、子どもへの見方もつき合い方も今までとはちょっと変わってくるかもしれませんよ。

 

いよいよ次から、「具体的な子どもとのやりとりの方法」をお伝えしていきます!

「困った!から抜け出すやりとりの方法」

6 ひるまない

まずはじめに・・・
一番大事なかかわり方のコツ ママがひるまない!ということ

どうしても子どものイヤイヤや泣きを目の前にすると、拒否や反抗と勘違いして、お母さんはひるんでしまいがちです。

でもね、拒否や反抗に見えるかもしれないけれど、子どもはイヤといいながらママと関わりたい、つながりたいと思っています。

子どもの泣きやイヤ!に負けて、ママの気持ちがひるんでしまうと、子どもはママと関わりたい、つながりたいと思って出した手をひっこめてしまいます。

そうすると、お互いに手をひっこめてしまうのですから、心のつながりは切れてしまいますね。

前にお伝えした通りママは子どものボスです。
ボス(ママ)が新入社員(子ども)の「イヤです!やりたくありません!」に押し切られては会社はうまくいきません。

それに子どもはまだ心の運転の練習中
勝手に走らせて!と教習生(子ども)がアクセルばかりを踏む時に、教官(ママ)がひるんでしまっていては危険な事故につながります。

子どもはママと関わりたい、つながりたい、と思って手を出してきているのです。
だからママは自信を持って、ひるまずにイヤにつきあってみてくださいね

 

7 手を添えて導く

ママのいうことをきいてくれなくて困る!
それには大きく分けて2パターン。

①やってほしいことをやってくれない時
たとえば、お風呂に入ろう、と誘っても知らんぷりするとき。
たとえば、お着替えをなかなかしないとき。

②やってほしくないことをする時
たとえば、ご飯中に椅子から立ち上がろうとするとき。
たとえば、公園から帰るのをまだ遊びたいとゴネるとき。

言葉だけで、子どもを動かそうとしていませんか。
言葉だけで、止めようとしていませんか。

また、「こうしよう」と誘った時にイヤと返されたとき。
「イヤなのね、じゃあ、またあとでね。」「イヤなのね、じゃあいいわ。」となりがちではありませんか。

声をかけるだけでは、子どもは行動にうつすことは難しい。

そんなとき、無理やりにでもなく、子どもの言いなりになるでもなく、納得して協力してもらうためのコツ。

「手(体)を添えて導く」

①やってほしいことをやってくれない時
お風呂に入ろう、と誘っても知らんぷりするとき。
お風呂に入ろう、と手を取って誘う。
後ろから体ごとくっついてお風呂まで一緒に歩いていく。

なかなかお着替えしないとき。
着替えるよ、と手を添える。
子どもが手を動かすのを待って、着替えるのに付きあう。

②やってほしくないことをする時
ご飯中に椅子から立ち上がろうとするとき。
座って食べるよ、と立ち上がる前に、肩に手を添えて座るよう誘う。

公園から帰るのをまだ遊びたいとゴネるとき。
帰るよ、と手(体)を取って誘う。

 

こうしよう、と誘って、イヤと返ってきたときは、びびらずひるまず、手を添えて体で受け止める。

体に触れると、イヤイヤが始まるかもしれません。
それにひるまずにつきあってあげると、泣き出すかもしれません。

でも泣いても大丈夫でしたね。
ポイント1を思い出してください。

そしてポイント2。
ママはボスなのだから、こうしましょう、とはっきりと伝えてあげた方がよいですね。

ポイント4
子どもには協力したい気持ちがあるも思い出してください。

子どもはお母さんに協力したい気持ちもあるうえに、かっこいいお兄さんお姉さんになりたいという向上心も持っています。

それを忘れずに「なんてかわいく反抗してるんだ」「甘えてイヤイヤ言って未練をたとうとしてるんだね」と思いながら、体でつきあってあげるといいですよ。

お母さんがこうしよう、と誘ったことが目的地であることは忘れずにね。

手を添えて導く、ときのお母さんの心構えとして大事なことは、
「①気持ちは聴く、②行動は止める(促す) ③誘い続ける」です。

①イヤだよね、悔しいね、悲しいね、と気持ちには寄り添って受け止める

②やってほしくない行動は止める/やってほしい行動ができるよう導く

③ママがやってほしい方に誘い続ける

「かわいいなあ」「いじらしいなあ」と思ってつきあうと、自然とちょうどいい具合につき合えます。

ママが手を添えて導いてくれると、子どもは、イヤイヤを気持ちよく発散できます。
そのうえママの言うことも聞き分けられて、かっこよく行動できたなら、うれしい気持ちにもなり、自尊心も育ちます。

「手を添えて導く」コツ、赤ちゃん講座やお話し会でもワークで体感できます。
百聞は一見にしかず。
一人では難しいな、分からないなという方、講座にぜひいらしてくださいね!

 

 

 

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